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移住者の先輩に聞いてみた!移住後のみなかみ町暮らし~みなかみ町移住者アンケート結果まとめ~


群馬県みなかみ町は県内で一番面積が広い市町村でありながら、人口が約17,000人のみで、現在町の人口が減少しています。そんな過疎化が進んでいる町ですが、移住者は少しずつ増え続けております!毎年10~20組の方が町外から移住しており、年齢や家族構成関係なく色んな方がみなかみ町を移住地として選んでおります。移住の相談も毎月1~3組申し込みがあり、移住のマッチングサービスであるSMOUTの人気ランキング※1では、2024年度上半期でみなかみ町は全国14位と、注目を集めております。


どうしてみなかみ町に移住したい人が増えているのか?みなかみ町へ移住した人はどんな暮らしをしているのか?実際に移住者ご本人に聞いてみました!


みなかみ町で移住支援を行っている一般社団法人FLAPから、みなかみ町の移住者(U・Iターン含む)を対象に、移住前の準備期間と移住後の暮らしについてアンケートを実施しました。みなかみ町に移住して暮らしている方々から、移住する前の段階で思ったことや、移住してから気づいたこと等を聞いてみました。ご協力いただいたみなさまありがとうございます!


移住を考えている方は、みなかみ町の移住者の先輩のリアルな暮らしを参考にしてみてください!


※1「SMOUT移住アワード」というランキングで、毎年SMOUTに掲載されている地域の情報・イベントに対し、ユーザーから"興味ある"というアクションを押された数をランキング化しております。詳細は下記のブログからご覧ください。


目次


みなかみ町移住者アンケートについて

【アンケート概要】

対象者:2019~2024年の間にみなかみ町へ移住した人(そのうち移住支援、補助金を活用した人)


調査方法:

・Googleフォームによる問のアンケート調査を実施。

・みなかみ町の移住者にFacebook、Instagram等で呼びかけをし、メールを知っている方には直接フォームを送信。(50名の移住者に送信)


調査期間:2024年8月1日(木)~17日(土)


協力:みなかみ町役場


以下、「」の部分は実際のアンケートの質問文です。


【アンケート回答者】

29名のみなかみ町の移住者にお答えいただきました。

アンケートの結果により、その回答者の特徴をまとめました。


アンケート回答者の男女比 男性:48.3%

                      女性:51.7%



「みなかみ町に移住して何年目ですか?」

アンケート回答者の男女比と、移住時期の回答結果から、本アンケートは性別や移住年数に関しては大きな偏りなく集計できたとみなします。








「どなたと移住しましたか?」

単身移住者の割合が半数を超えていました。

その次に多かったのは“子どもと一緒に移住した”と答えた方で、全体の約26%でした。


本アンケートは単身の移住者の回答が半数以上占めていることを留意したうえでご覧ください。




アンケート結果

<移住前の準備期間>

みなかみ町に移住する前に関することについてアンケートを取りました。


Q1,「なぜみなかみ町に移住しましたか?」(記述式)

回答結果からまとめると、主に下記の3つの理由が挙げられました。


  1. 自分の、または結婚相手の実家がある(12/29名回答)

  2. 自然の良さ(8名)

  3. 東京へのアクセスの良さ(8名)


上記結果から、自分もしくは配偶者の実家の近くで暮らすためにUターン移住※が1番多かったです。一方で、2,3番目の回答に注目すると、“東京へのアクセスの良さ""自然の豊かさ" を両立できることが、町外から来た人にとって大きな決め手になったと考えられます。


群馬県みなかみ町は、東京からのアクセスが良くて、山に囲まれた自然豊かな町です。東京までのアクセスを見ると、

JR上越新幹線により、東京駅から上毛高原駅まで最速62分

➡関越自動車道により、練馬ICから月夜野ICまで約1時間半

で、気軽に都心へ行くことができます。


都心と近い距離でありながら、自然を感じることができることがみなかみ町の魅力です。みなかみ町には利根川の源流からの綺麗に澄んだ水が流れており、6月頃になるとホタルが見える所もあります。空気も澄んでいるため、いつも気持ちのいい風を感じ、夜は星が綺麗に見ることができます。そんなみなかみ町に惚れ込んで、移住をした方が増えているのだと思います。


※Uターン移住:生まれ育った地域から学業・就職のため都会へ移住した後、再び故郷の地域へ戻ること



(みなかみ町の住宅地のエリアで撮った写真です。町中でも綺麗な川の水、山々を見ることができます。)


Q2,「みなかみ町へ移住を決めてから実際に移住するまでどのくらいかかりましたか?」


 半数の方が移住の準備で半年かかったと回答しております。

弊社の移住相談を受けて、実際に移住した方の中には、家探しで難航する方も多く、2年以上かかった方もいました。移住の準備には仕事探しや住所変更などの手続きもあるので、案外やることがたくさんあります。


地域を決めてから移住までの準備期間は、余裕をもって大体1年間ほど見積もるといいかもしれません。


Q3,「みなかみ町で物件・土地を探した時、何を利用しましたか?」※複数回答可能


「地元の不動産」を利用したと答える方が一番多かったです。みなかみ町には空き家バンクもありますが、地元の不動産の方が物件の掲載数も多いため、そちらを利用した方が必然的に多かったと考えられます。


また、今回のアンケートの回答者はUターン移住者が多かったこともあり(アンケートQ1より)、「家族、知人の紹介」がその次に多く占めておりました。



Q4,「物件・土地を探していた時、大変だったことがあれば教えてください。」(記述式)


★回答抜粋(実際の回答内容をいくつかピックアップしました。)

・物件が少なく、いま現在あるなかから選ばなければならないこと。決めてからより良い物件がでることがあった。

・物件がそもそも少ない。人伝いでないと、いい物件に出会えない。

・物件が出てくるまで地元の不動産屋のサイトを毎日見ていたこと。

・ペットOKの物件が少ない


物件が少なかった、という意見が大半でした。

都会と比べて少ない物件数の中で、築年数が古かったり、昔ながらの二世帯住宅を想定して作られた大きさだったりするので、希望に合う規模・条件の物件を探すのが難しかったそうです。

物件の所有者によっては知り合いにしか譲りたくないという方も少なくなく、まだ人脈を構築できていない移住者は特に難航したかもしれません。


みなかみ町で空き家が増えておりますが、相続や片付け、劣化等の複雑な問題により、簡単に売買・賃貸に出せない物件が多いのが現状です。しかしながら、全く物件がないということではなく、移住者の先輩も何とか物件を見つけております。


都会と比べて自分が納得する家・土地を探すのは大変ですので、時期に余裕をもって探していただければと思います。下記のブログで、みなかみ町の物件を取り扱っている不動産を紹介しておりますので、ぜひご覧ください。物件探しの際お役に立てれば幸いです。






<移住後の暮らし>

ここからは、移住した後、実際にどんな暮らしをしているのか、アンケートで聞いてみました。


Q5, 「移住前と移住後を比べて、みなかみ町のイメージは変わりましたか?」


嬉しいことに、移住後みなかみ町のイメージが良くなったと答える方が多かったです。「良い方に変わった」「変わらない」と回答した方を合わせると、9割以上の方がみなかみ町での暮らしを気に入っていると捉えられます。



Q6,「Q5の答えの理由を教えてください。」


★回答抜粋

【良い方に変わった方(55.2%)の回答】

・水、空気、空が良いのはもちろん、聞こえてくる音でも季節が感じられること。

・お水が美味しい、食べ物美味しい、みんな親切。

・移住してから知り合いがすごく増えたが、それが窮屈でもなく色んな交流ができて楽しいから。

・若い方の移住やそのコミュニティがある事、自然保護や観光旅行に力を入れている方が多く、大変刺激になる。

・近所の人が子どもに優しく、コミュニケーションがとりやすいから。

・知り合いが増え、何かあった時に相談できる人が増えたため。


水や自然が綺麗など自然環境の良さに感動した意見もありますが、地域内での人との交流が増えたことを実感している人も少なくありませんでした。

また、地域活性化のために活動している人たちをポジティブに捉えている意見もありました。過疎化が進んでいる町ですが、町を盛り上げようとする前向きな人の動きを魅力に感じていると考えられます。


【悪い方に変わった方(6.9%)の回答】

・良し悪しではないが、観光として経済が成り立っていることを感じた。平日は人がほとんどいない。

・光熱費が高い。


観光地ならではの課題を実感したり、都会にはない出費があったりなど、これらのことは移住してから見えてきたんだと思います。


光熱費の話をすると、みなかみ町の大半の家庭はプロパンガスでして、プロパンガスは都市ガスよりも料金が高い場合が多いです。それに加えて、みなかみ町の冬は寒いので、ガスの使用量も増えます。ガス以外にも、冬は電気の使用量が増え、冬の電気代はつらいとよく地域の人と話します。このように、住んでみないと気づきにくい想定外のことがあったため、イメージが悪くなった人もいました。


※「変わらない」と回答した方の理由の記述はほとんどなかったので省略しています。



Q7,「移住のために仕事を変えましたか?」


半数以上の方が、移住を機に転職したと回答していました。

下記の質問(Q8,9)では、仕事を変えた方と変えていない方それぞれに、移住後の仕事についてお聞きしました。




Q8,「移住直後の勤務地はどこですか?(Q7で「はい」と答えた方)」複数回答可



仕事を変えた方の半数以上はみなかみ町内、3/4は群馬県内(町内、近隣市町村、群馬県内に勤務地がある割合)で働いています。








Q9,「移住後の通勤方法を教えてください。(Q7で「いいえ」と答えた方)」複数回答可




仕事を変えなかった方の7割以上がテレワークと答えており、出社しなくてもいい環境で働いているそうです。新幹線通勤している方も、ちょうど半数を占めていました。







Q10,「仕事に関して、移住してよかったこと/困ったことがあれば教えてください。」

★回答抜粋

【よかったこと】

・車通勤になったおかげでストレスが減った。

・通勤時間が短く、自然に囲まれた環境で仕事ができていること。

・週に数回の通勤の為、これはこれで気分転換の一環にはなると思います。

・テレワークだと隙間時間の散歩など都会ではないメリットが多い。

・部屋が広くなったので、部屋が狭い等のストレスなく仕事をすることができるようになりました。また、一歩外に出ると気持ちいい空気なのはいいなと思います。

・夏の暑さは都心に比べれば遥かにマシで過ごしやすいこと。

・支援金。


【困ったこと】

・    東京からの交通費がかかる。

・    出張や出勤が多い時は移動時間が長くなりがち。

・    東京に出勤した際に帰りに大雪が降っていて上毛高原駅から家まで3往復したこと。

・都内に比べて仕事が限られること。キャリアプランが立てづらいこと。

・10年近く前の状況だが、事務職の正社員募集がほとんどないのが困った。

・求人が少ない。


上記回答から、テレワーカーの方は比較的移住しやすいのだと改めて感じました。自宅で仕事していても、みなかみの豊かな自然環境によりうまく気分転換ができたり、通勤のストレスがなくなったりなど、プラスな面が多く挙げられました。その代わり、出張があると交通費と時間の負担が大きくなるのがデメリットになるそうです。冬は積雪などの障害により、行動しにくいことも大変だそうです。


一方で、仕事の選択肢が都会と比べて少ないことに対して、不安に感じる声もありました。みなかみ町は観光・介護・土木関連の求人募集は少なくありませんが、その他の業界だと数は少なくなります。このような業種を考えていない方は、他の人よりも仕事探しに骨が折れるかもしれません。


みなかみ町で仕事を探す場合、ハローワークが一番求人数が多いです。ただ、人が欲しいのに求人を出していない企業もよくいるので、求人が出てなくても気になる企業があれば問い合わせてみるのも一つの手です。どのように探せばいいかわからない方は、一度弊社にご相談ください。



Q11,「移住後、生活面での出費(家賃・光熱費・食費など)は変わりましたか?」


メディアの露出により、「群馬は物価が安いから、移住すれば生活費が抑えられるのでは」と移住相談で問い合わせがよくありますが、必ずしもそうとはは限りません。半数近くの方が出費は減ったと答えていますが、約4割の人は「あまり変わらない」と回答しています。


実際、みなかみ町内の賃貸物件や住宅の購入費は都会と比較すると安いです。野菜等も近所の人や知り合いからおすそ分けがあったり、道の駅で安く手に入れることができます!

しかしながら、みなかみ町内・周辺のスーパーの物価は安いとは言い切れません。輸送費がかかる分、都会よりも高い場合もよくあります。その他にも、車の維持費、冬の光熱費など都会ではかからないコストが発生することも事実です。


結果、みなかみ町に移住しただけでは生活コストを下がらない可能性もあります。どんなことにお金がかかるのか、どんな工夫をすれば安く抑えられるのか、気になる方は弊社FLAPの移住相談へご参加ください!


Q12,「乳幼児~高校生のお子様と一緒に暮らしている方はお答えください。みなかみ町は子育てがしやすい町だと思いますか?」


アンケート全体の回答者29名の中から、13名の方に回答してもらいました。そのうち約8割の方から「みなかみ町は子育てしやすい」と答えをいただきました。








Q13,「子育てにおいて、みなかみ町での暮らしのいい所と悪い所を教えてください。」


★回答抜粋

【いい所】

・広々としていること。

・子ども園が都内と比べてとてもいい。広さ、先生、施設もい良い。

・地域で子育てしてくれる感がある。

・マンションじゃないのでうるさくしても大丈夫。

・自然が多くて、わざわざ遠出しなくても楽しい。

・土地が雄大なので人や車に轢かれる心配が少なく、無駄に怒らずに済む。

・学年が1クラスで少人数だが男女区別なく仲が良く一体感がある。

・都内で猛暑日や雨の日に、歩かない・立ち止まる子どもたちを連れて自転車または徒歩送迎していた修行のような日々が嘘のように楽です。


【悪い所】

・家の距離が離れているので子どもだけで遊びに行ける機会が少ない。

・子ども園の緊急連絡先や慣らし保育園など、移住者にとっては負担となることが多い。(近くに家族がいる体で仕組みが成り立っている。)

・習い事や学校の選択肢が少ない。

・幼児向けの遊具がある公園が少ない。



いい所として「車生活」を挙げる方が4人もいらしたのは驚きでした。徒歩、自転車、電車で子どもを連れて移動するよりも、車で送迎できる方が楽だと感じているそうです。一方で、住む場所によっては公園なども車がないと行けないこともあり、不便に感じる方もいました。みなかみ町で暮らすために、ほとんどの方は車が必須になります。子どもと一緒に移住を考えている方は、車移動の長所短所を一度考えていただければと思います。


デメリットとして圧倒的に意見が多かったのは「学校、習い事の選択肢が少ない」ことです。地方は子どもの数が少ない分、子どものためも施設も少なくなります。学校に関していえば、2024年に町内にあるこども園は3校、小学校は6校※、中学校は1校で、子どもの居場所が少ないことに心配・不満に感じている保護者は多いです。また、意外と子どもが遊べる場所が少ないことも挙げられました。土地が広く自然豊かな町なので、遊び場になりそうな所は多いです。とはいえ、公園などの安心して遊べる整備された場所が少ないのは、特に小さなお子様連れの家族にはネックになるそうです。


※2026年度に、一部小学校が統合予定。


Q14,「移住前よりも同じ地域の人との交流は増えましたか?」


圧倒的に交流が増えた方が多く、約9割でした。




Q15,「地域の人との交流が増えたと思うエピソードがあれば教えてください。」(記述式)


★回答抜粋

・町内会に入会し、回覧板を通して班長さんと話をすることができ、顔を合わせると気さくに声をかけてくれるようになっていること。

・共同浴場で一緒に温泉に入るので、話す機会は多いです。


挨拶や回覧板、催事をきっかけに、近所の方と仲良くなる機会が多いそうです。特に、みなかみ町で家庭農園や畑仕事をしている人も多いので、野菜のお裾分けで繋がりができる場合もあります。


Q16,「今後もみなかみ町に住み続けたいですか?」

嬉しいことに、「ずっと住みたい!」「住み続けてもいい」を合わせて6割を超えました!みなかみ町に移住した大半の方が、みなかみ町での暮らしに多少なりとも良く思っていることが読み取れます。他の地域への移住や拠点づくりを視野に入れている方は2割近くいました。



いかがでしたでしょうか?みなかみ町の移住者の先輩の暮らしを少しでも伝わりましたでしょうか?より詳しいことを知りたい方は、ぜひみなかみ町オンライン移住相談にご参加ください!移住者である移住相談スタッフから、赤裸々にみなかみ町での暮らしをお伝えします!


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