寒くとも楽しいみなかみの冬の始まり
「みなかみは四季がはっきりしてる。ぜひ楽しんでね。」
12月に移住してきたとき、ご近所さんからいただいたうれしい言葉です。
その言葉に胸を躍らせた私たちは、早速冬を満喫する方法を考え始めました。まっさきに思いつく遊びは夫が大好きなスキー・スノーボードでしたが、まだ小さなうちの子たちには少々ハードルが高いのも事実です。そこでいろいろな人に相談してみたところ、みなかみ初心者の我が家にもぴったりなお楽しみを教えてもらいました。
冬でもあったか!美味しいアクティビティ:いちご狩り
冬遊びは寒さが敵です。でも今が旬のいちご狩りなら、特別な準備もいらないし、暖かいハウスの中で快適に楽しめるとのこと!
はじめは群馬でいちご?とあまりピンと来ませんでしたが、甘い香りが強いと評判の品種「やよいひめ」は群馬生まれ。しかもみなかみ町は、谷川岳の美味しい雪どけ水に恵まれ、昼と夜の温度差が大きいので美味しい果物ができる環境にあるそうです。
みなかみ町の環境が育んだ美味しいいちごが食べ放題!と聞いて、子どもたちも大喜び。早速自宅から15分の「みなかみフルーツランド モギトーレ」に行ってみました。
一番美味しい採れたてを、その場でいただく!
受付を済ませてハウスに入ると、春を感じる暖かさの中、いちご園の茨原さんが明るい声で出迎えてくれました。
コンデンスミルクを専用カップに入れながら、「つけなくったって甘いのよ。でもね、つけるとショートケーキみたいな味!」「こういう、赤くてツヤツヤしたのが美味しいの!」と楽しくなるご案内。
広く天井の高いハウスには、大きくて立派な、とびきり甘く、真っ赤ないちごがたくさん!味も香りも全然違う色々な種類を食べ比べることができます。高設栽培なので、大人も子どもも収穫しやく、全く汚れず済みました。夢中になってハントして、お腹いっぱい大満足。
びっくりするくらい美味しかった…スーパーのいちごと全然違うのはなぜ?と質問すると、館長の林さんが丁寧に答えてくれました。
「市場出荷するいちごは規格と色見の制限があり、完熟いちごは出回りません。収穫した時点から鮮度は落ちていきます。畑の現場で採れたてのいちごが一番美味しいと思います。」
いちご狩りの他にも、子連れに嬉しい施設!
モギトーレの魅力は果物狩りだけではありません。採れたてフルーツや地元野菜を楽しめるレストラン&カフェ、充実のギフトコーナー、眺めの素晴らしいテラス、木製遊具で遊べる広場もあります。夏はじゃぶじゃぶ池でこどもを遊ばせることもできるそうです。トイレもとてもきれいで、オムツ替えも安心。駐車場も無料なので、一日ゆっくり楽しむことができます。
すっかりここが気に入って、我が家は平日にも“遊べるカフェ”として気軽に利用させてもらうようになりました。観光施設を普段使いできてしまう、町民ならではの贅沢です。
大自然に囲まれて
みなかみ町の木材で建てられたテラスとツリーハウスへ行くと、この町ならではの素晴らしい景色に出会えます。いちご狩りをしているときは、人間がとても大きく感じて、いちごを支配したような気持ちになるけれど、ハウスの外に出て遥かその上を行く壮大な山々の風景の中で見たら、いちごも人もどんぐりの背比べ。人間も自然の中の小さな一部なのだと気づきます。いちご狩りをするならぜひ、みなかみの大自然の中で体験してみてください。
【今回訪れた場所】 みなかみフルーツランド モギトーレ TEL. 0278-64-2800 〒379-1411 群馬県利根郡みなかみ町新巻5-10 https://www.mogitore.jp/
◯営業時間 10月〜5月 10:00〜16:00 6月〜9月 10:00〜17:00
◯アクセス お車/月夜野 I.C より15分 新幹線/上毛高原よりバス 22分
◯いちご狩り 大人 2,000円(中学生以上) 小人 1,700円(小学生まで) 幼児 1,000円(3〜5歳) 3歳児未満 無料
<おすすめ情報!> いちごだけではなく、園長の関さん(りんご)、茨原さん(いちご・ブルーベリー)、小野さん(ぶどう)、林さん(さくらんぼ)たちが、みなかみの美味しいお水で育てた、季節のフルーツもぜひ楽しんでみてください!
執筆:清水優佳
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